NPO法人市民環境村塾は、環境問題の解決を目指して活動しています。

樹木の生長に託す研究会の成長

樹木の生長に託す 研究会の成果

参考「樹木の成長に託す研究会の成長(Wordファイル)

樹木が大きく育ち、望ましい環境を創り出すためには、樹木の根系がよい土壌から、養分を吸い上げていく必要がある。地下の活動が活発であれば、樹木は切り倒しても“萌芽更新”する生命力を発揮できる。

私たちのエコ・シビルエンジニアリング研究会は

樹木の根系が、地中で水分や養分を吸収するように、研究・学習することが基本である。よい土壌とは、研究・学習するよい機会が整っていること、多くの会員がいるということである。これがなければ“萌芽更新”は望めない。

樹木の幹部は、地中からの養分を枝葉に届ける重要な役割をもっている。研究会の組織や事業計画がこれに相当する。組織や計画は会員の研究・学習した成果を実践活動につなげる役割をもつ。しっかり育てると大きな樹木に成長する。

樹木の枝葉は、光合成を行い周辺のよりよい環境を創出する。研究会の『市民環境村塾』として、各研究グループの実践活動を育てることにより、大きな樹木に育ち、社会貢献ができるようになる。

従って、研究会がしっかり育つためには、地中の水分・養分に相当する会員にかかっているし、 樹木の根系に相当する会員の研究・学習にかかっているといえる。会員の研究・学習する分野は、根の本数ほどあってよいと思う。

「会の名称」について

参考「研究会の名称と活動計画意見(Wordファイル)

「エコ・シビルエンジニアリング研究会」は、工学院大学専門学校土木科が廃止となったことから、“このまま解散するのはもったいない”、“土木技術のこれからは環境に配慮・再生、土木構造物の延命・再生の技術として貢献すべき”、“講師陣の知恵と技術を結集すれば社会貢献できる”、何よりも“環境に関する研究・学習を続けたい”といった思いから会を立上げ、会の名称を考え出したものである。 これらを本会のベースとしてとらえていきたい。

「市民環境村塾」は、研究会の研究・学習の成果や会員の専門・関心分野を活かして、“市民への環境啓発”、“環境に関心をもつきっかけづくり”、“ともに活動する仲間づくり”を意図して、市民への公開講座等を実施する際の名称として考えたものである。この活動も基本事業としてとらえていきたい。

「NPO法人」は、この2つをベースとして“受託事業”、“独自事業”を実施するための適切な名称を考える。

こんな使い分けが考えられます。

『エコ・シビルエンジニアリング研究会』(基礎的研究・学習分野)・・・ベース
『任意団体市民環境村塾』(環境教育的な活動分野)・・・環境啓発活動
『NPO法人』(法人としての実践活動分野)・・・受託・独自事業

「会の活動計画」について

参考「研究会の名称と活動計画意見(Wordファイル)

▽ NPO法人活動展開の中で、上記「エコ・シビルエンジニアリング研究会」、「市民環境村塾」の活動を明確に位置付けていく必要を感じる。

▽ 「樹木の成長に託す研究会の成長」で示したように、
“豊かな土壌とそこに根を張った根系部”が、
「会員と基礎的な研究・学習」に相当し、
“根から樹冠に栄養分を運ぶ幹”
「会の組織」である。
そしてこれらがベースとなって
“太陽に向かって大きく枝葉広げ、成長を続ける樹冠部”
「環境教育事業や受託・独自事業の展開」
になると考えたのである。
したがって、基本は会員の能力・資質をさらに高めつつ、社会貢献する事業の展開をはかることを目的としている。事業計画はこの視点で整理していく必要がある。

▽ これまでに上がっている構想を次により分類・整理すると分かり易くなる。

事業計画の種類

  • A:基礎的研究・学習分野
  • B:環境啓発・環境教育分野
  • C:事業として実践する分野

事業計画の進捗状況

  • ◎:実践中・早期実践可能事業
  • ○:若干準備期間が必要な事業
  • △:当面構想として暖める事業

▽ これらの事業計画を実施に移していくためには、幅広く会員を募る必要があるが、次のようなジャンルを想定すると分かり易くなる。

会員関心分野一覧(思いつくまま)

自然環境・土木技術分野 人間活動・社会環境系 教育・法律・制度系
土木技術関連分野 エネルギー関連分野 環境教育関連分野
地球科学関連分野 バイオマス関連分野 法律関連分野
地球環境関連分野 水循環関連分野 制度関連分野
生態学関連分野 森林・里山関連分野 環境情報分野
大気・気象関連分野 大気汚染関連分野  
地理学関連分野 水質汚染関連分野  
GIS関連分野 資源リサイクル関連分野  
地域防災分野 生活環境関連分野  
  間伐材利用関連分野  

研究会のあり方

参考「研究会のあり方(Wordファイル)

□用語の定義

(1) 研究会
エコ・シビルエンジニアリング研究会及び市民環境村塾を指す
(2) 研究グループ
研究会の基本となる会員による各研究グループを指す
(3) 会員
研究会(正会員・学生会員)の会員を指す
(4) グループ員
研究会の会員でありかつ研究グループに属する会員を指す

□目的の明確化

  • (1) 環境全般にわたる内容を会員間で共有化する。「研究➩学習会➩講演会→事業展開」を環境全般において実施する。
  • (2) 幅広い環境諸問題について、横断的に検討し総合的に環境問題の解決を試みる。当研究会は、この点において独自性を発揮する。
  • (3) 各研究グループごとに、必要なテーマで研究を行い、学習会を企画・提案して会員相互に「共通認識・情報の共有化」を図る。研究・学習会の成果を「環境学習講演会」に発展させ、さらに受託事業・独自事業に発展させる。その際に当研究会は活動する会員に対して、応援体制をとるものとする。

□研究会の運営

  • (1) 根系部―研究・学習会の充実を図る(各研究グループの一覧化と会員増強)
  • (2) 樹幹部―組織の明確化(研究会・市民環境村塾・法人に対応する組織)
  • (3) 樹冠部―実践活動の体系化を図る(環境学習講演会・受託事業・独自事業)

  (◎実践中・実践可能、○若干の準備期間要、△構想段階、の整理)

□研究会と各研究グループ(根系部)に関して

  • (1) 研究会の目的に沿い、各研究グループ活動によって全体会の活動を支える。
  • (2) 研究グループ代表は、活動計画書を研究会に提出し登録する。研究会では、研究グループの計画書をファイル化して一覧化し、会員募集等に役立てる。
  • (3) 研究会の会員(正会員・学生会員・メーリングリスト会員等)は、基本的に各研究グループを主宰し、もしくはグループに所属(重複所属可)する。
  • (4) 会員はグループとしてそれぞれのテーマで研究し、学習会を企画・提案し、会員相互に共通認識をもち、情報の共有化が図れるように努力する。
  • (5) 研究グループの代表は、会員の中からグループ員を募る。又新たに会員を勧誘し確保する。その際、重複して複数の研究グループ員になることも大事であり、お互いに協力し合うものとする。
  • (6) 研究グループの代表が主催者となり、他の研究グループ代表並びに会員に学習会への参加を促し、事業展開への応援を求める。

□組織の明確化(樹幹部)

  • (1) 会員及び研究グループの研究や学習会が充実し、環境学習講演会や独自事業及び受託事業を実践していくための段取りをとるのが組織の役割である。
  • (2) 研究分野から実践活動へ結びつける際、従来からのエコ・シビリエンジニア研究会分野、市民環境村塾分野を取り込んだNPO法人としての組織を確立することが必要である。
  • (3) 組織を支えるのは会員である。総合的で横断的な環境問題の解決を図っていくため、幅広い分野からの会員を増強する必要がある。その会員の活動がスムーズに運ぶことを担保できる組織でなければならない 。

□事業計画・活動計画の整理(樹冠部)

  • (1) 「“学ぶ”ことから“創る”へ」を研究会のテーマととらえる。
    創る=環境啓発活動、独自事業、受託事業につながること であり、それを目指す。その方法を活動計画として位置付ける
  • (2) 研究会の活動計画と平行して、「NPO法人化」を進めていく。
  • (3) 活動計画は次の視点で整理し、一覧化する。

▽研究会としての“活動形態”

  • A:「基礎研究・学習」分野(エコ・シビルエンジニアリング研究会対応)
  • B:「環境学習・教育」分野(市民環境村塾対応)
  • C:「独自・委託事業」分野(NPO法人対応)

▽研究会としての“活動順位”

  • ◎:現在実施中もしくは実施可能事業
  • ○:若干の準備期間を必要とする事業
  • △:現段階では構想として研究を要する事業

▽研究会としての“活動計画”

  • (1) 各研究グループごとの研究テーマと事業を一覧化する
  • (2) “活動形態”ごとに“活動順位”によって計画を位置付ける
  • (3) 新たなグループ員及び研究会会員を募り、活力源とする

□研究会としての事業展開

  • (1) 「環境小話」を会員から収集し、活用そして発行する
  • (2) 「環境保全型製品」などにアイデアを出し合う
  • (3) 「研究会」「市民環境村塾」「NPO法人」としてトータルに活動する

『市民環境村塾』の実践活動!

参考「樹木の成長に託す研究会の成長(Wordファイル)

□ 自然エネルギーの獲得 → 小型風力発電の開発・実用化

火力発電による化石燃料の消費削減、原子力発電の不安定性を解消するため、代替エネルギーの開発・実用化が急務である。小型風力発電の開発・実用化により、個人レベルで自然エネルギーの獲得を目指すことは有意義である。

□ 間伐材の製品開発と利用・販売促進 → カートカン、手づくり木工品 etc.

里山の再生に代表される、森林の再生は自然環境保全にとって、重要なことである。間伐を進める必要があるが、そのためには間伐材が市場経済社会に乗らなければ大変むつかしい。そこで、間伐材を積極的に活用する製品開発と利用・販売促進に関与することは意義がある。

□ 農業・林業の再生 → 農業支援・週末炭焼き師・下草刈り・植林 etc.

現在最大の危機の一つに、農業・林業の世界がある。農業・林業従事者にとって、いまや農業・林業で生計が立たなくなっているからである。それは、市場価値や価格の問題、従事者の高齢化、後継者不足、自然環境の荒廃が重なっているからである。自然環境の再生や保全に大きな力を発揮できるのがこの世界である。

そこで、都市に住む人々が週末を利用し、農業・林業を支援することによって、日常生活に豊かさを求めることにもつながり、自然環境の再生・維持にも貢献できる。願わくは、農業・林業で生計が立てられる社会になることを!